フレームアレスター Flame arrestors

フレームアレスター

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フレームアレスターは配管に装着され、通常状態ではガスは通過させますが、火炎が発生した場合は大きな火災延焼または爆発を防止すべく火炎を消しとめる重要な安全装置です。消炎エレメントはクリンプリボン型エレメント(襞状と平らな金属板を交互に重ね合わせたものを渦状に巻き、微小な三角形の断面空間を多く持つ)を採用し、熱を吸収・消散させることにより炎の伝播を抑制するように設計されています。 

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消炎性能の高いクリンプリボン型エレメント







INDEX:
 - 認証
 - ガスグループ
 - 水素用フレームアレスター
 - インライン・デフラグレーション・フレームアレスター
 - エンドオブライン(フリーベント)・デフラグレーション・フレームアレスター
 - ベーパーリカバリー・ベントシステム(ガスステーション用)

認証:
全ての製品は、EC指令94/9/EC(ATEX CEマーキング)に対する認証を公認機関であるDNV、BAM、IBExU、PTBより取得しています。また、世界標準規格のEN 12874:2001は2010年12月末で失効となり、更新版がより厳しくなってEN ISO 16852:2010として発行されており、こちらも更新取得しています。
EN 12874:2001とEN ISO 16852:2010の比較一覧を以下に掲載しますので御参考とされて下さい。
詳細はドキュメントが各機関から発行されていますので、そちらを参照下さい。
また各製品の認証は、下記製品案内の「Approval」欄を参照下さい。
ISO 16852の記載はEN ISO 16852を指します。


EN 12874:2001とEN ISO 16852:2010の比較一覧:
CERT


 

水素用フレームアレスター:
フレームアレスターの応用と安全技術は以下の2つの分類に分けられます。

(1) デフラグレーションアレスター(爆燃阻止)
(2) デトネーションアレスター(爆轟阻止)

この分類区分の違いは火炎の速度と火炎によりもたらされる衝撃波(圧力パルス)の大きさにあります。
工業プロセスによる製品或は副生物として、多くの異なる可燃性ガスそして可燃性蒸気が発生します。これらのガスそして蒸気は自然発火温度、爆発限界範囲、火炎温度、火炎速度等を含む多くの異なる基準によって分類されています。
水素はNEC基格ではグリープB(IIC)に分類され、これは火炎抑止の観点で最も困難なガスグループに属します。
水素用デトネーションフレームアレスターの設計においてどのような事が挑戦的であり、また克服しなければならない事項は主に以下の6点となります。

(1)水素の火炎速度はグループC(エチレン)の4倍、グループD(プロパン)の約7倍であり、
   この速い火炎速度は火炎速度が音速に到達することにより配管系にデトネーション(爆轟)
   のリスクの増大をもたらす。
(2)水素の火炎は小さな開口部をも通過伝播してしまう。
(3)水素は空気中濃度が最小4%から最大75%までの広い爆発可能帯を有している。
(4)水素火炎は非常に苛烈で短時間でエレメント(消炎素子)を過熱し、火炎が伝播するリスクが存在する。
(5)水素のデフラグレーションは他のガスよりも加速的度に速い。
(6)水素のデフラグレーションからデトネーションへの遷移は急速であり、ESGが最も小さい。

自社試験施設での広範な開発評価を通し、デフラグレーション及びデトネーションアレスターに対する水素アプリケーションの作動原理を追及してノウハウを蓄積し、最高レベルの製品性能とユーザーの安全を期しています。

水素用フレームアレスターにはエンドオブライン(フリーベント式)・デフラグレーションアレスターを1"から16"まで(下記モデル934-B-E/934-B-T/934-BP-E/934-BP-T)、インライン・デフラグレーションアレスターを1/8"から16"(下記モデル931-B/933-A/933-G/933-S)までを標準ラインアップしています。
各一部の製品はデトネーションにも対応しています。



インライン・デフラグレーション・フレームアレスター:
  DEFDET 

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エンドオブライン(フリーベント)・デフラグレーション・フレームアレスター:
モデル933-SEはインライン・デフラグレーション・ショートタイムバーンデトネーション用です。

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FREEV






















 

ベーパーリカバリー / ベントシステム:
ガソリンスタンドでの車両への給油の他、地下貯蔵タンクへの充填の際にガソリンが揮発気化し、「ガソリンベーパー」として空中に浮遊してしまいます。
ガソリンベーパーは「揮発性有機化合物(VOC)」の一つで人体に有害です。
VOCの排出削減に、国際的な取り組みが進んでおり、我国でも2006年から改正大気汚染法が施行され、VOCにつ
いても排出規制が実施されています。
ガソリンベーパーは、臭いや大気汚染に加えて、引火すると火災の原因にもなり、またガソリンスタンドにとって
給油量の損失にもつながります。
以下はベーパーリカバリー・ベント用安全装置の一例です。他のシステム等、詳しくは御問い合わせ下さい。

vapor

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