BPRVレリーフバルブ BPRV

Buckling Pin Relief Valve

bprv
BPRVは配管内の流体圧力が設定値を超えた際に弁を開き、装置内の異常圧力を開放することで施設の損傷を防ぐ安全装置です。またフレアー制御バルブのバイパスラインとしても多用されています。破裂板の場合は一旦作動し開口すると、復帰には交換が必要となり、配管のフランジから脱着するため数時間を要する場合もありますが、BPRVはコントロールボックスの「ピン」を交換し、バルブを閉じることで簡単に復帰させることができますので、数分のロスタイムで済みます。
短いダウンタイムが求められるアプリケーションや復帰作業に伴う危険な流体の作業者への暴露防止が求められる場合に最適な圧力安全装置です。
 
BPRVの構造:
弁が開放されるメカニズムは、偏心構造のプラグシャフトにかかる圧力が設定値に達すると、偏心によるトルクが発生し、そのトルクはシャフトに連結したコントロールアームを経由しバックリングピンに到達、ピンは荷重を受けることで座屈し、これにとってプラグが回転、弁を開放します。
ピンの座屈は破裂板のように引張強度ではなく、弾性率によるため温度依存性が低く、広範囲な温度変化に対して開放圧は一定です。

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bprvcntlバックリングピンの交換は、制御ボックス内の予備ピンカートリッジを差し込むだけで完了。復帰作業は数分で完了します。
標準サイズは80から1500mm、設定圧力は呼び径に応じて87kPa(G)から1.9MPa(G)と広範囲で、設定圧力の最大95%までの圧力で運転可能です。
フレアーのバイパス、オフショアープラットフォームの熱交換機、ポンプ系、圧縮機、ダウンタイムコストの高い高付加価値製品の生産、作業者への暴露を避けたい危険流体等の生産設備に使用されています。
               Pin cartrigebprvpin

 flare 

エミッションを削減するため、クローズドフレアーシステムに移行しており、連続フレアーに変わるランダムフレアーに安全冗長回路として、バイパス制御用に採用されています。
 
   

offshore  特徴:
   ■ インライン装着、ノンクロージング型の圧力弁
   ■ 最大運転圧力95%
   ■ ASME Sec.VIII準拠
   ■ KD値0.62
   ■ 復帰作業
     - 60インチまで重機不要
         - 復帰作業時間は僅か数分
         - フランジ脱着不要(流体暴露なし)
  ■ 用途 
     1) フレアーバイパス(上記写真はその一例です。)
     2) 石油プラットフォーム
     3) 化学・製薬プラント

製品紹介ビデオ
bprvmovie BPRV開口試験  
 光ファイバー接続でのダウンロード参考時間(6秒)

 注)御覧頂くにはQuickTime 7が必要です。無料ダウンロードはこちらからどうぞ。
 

 

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